天井画「白龍神桜波図」について

妙正寺本堂の天井を彩るのは、幻想的かつ力強い存在感を放つ天井画「白龍神桜波図」です。
龍は古来より水と天候を司る神聖な存在とされ、人々の願いや祈りを天へと届ける象徴として信仰されてきました。本作では妙正寺の縁起・伝説-お曼陀羅が掛けられた桜と妙正池-を題材に、妙正大明神が白龍として満開の桜と波のうねりの中を天翔ける姿が描かれています。そこには静と動、調和と躍動が見事に共存しています。
桜は日本人の心を映す花として、そして波は絶え間ない生命の流れとして、白龍とともに描かれることで、この地に集う人々の平安と繁栄を願う深い想いが込められています。
ご参拝の際はぜひ、本堂にてこの壮麗な天井画をご覧ください。
天を仰げば、白龍のまなざしがあなたの心にそっと語りかけてくれることでしょう。

【七難即滅】― 七福神 ―【七福即生】

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福をもたらす七柱の神さま

恵 比 寿 (神道の神さま)
魚介豊漁 商売繁盛 子孫繁栄

大 黒 天 (仏教の神さま)
五穀豊穣 商売繁盛 子孫繁栄

毘 沙 門 天 (仏教の神さま)
開運勝利 除厄開運 大願成就

弁財(才)天 (仏教の神さま)
財運招福 諸芸上達 良縁成就

布   袋 ( 仏教の僧侶 )
笑門来福 家庭円満 商売繁盛

福 禄 寿 (道教の神さま)
福徳増進 財運招福 息災延命

寿 老 人 (道教の神さま)
息災延命 諸病平癒 家庭円満

恵比寿は海の、大黒天は陸の豊かさを象徴して一対で信仰されることも多い神さまです。福禄寿と寿老人は同体異名とされ、吉祥天等が寿老人の代わりとなることもあります。

市川七福神

妙正寺では市川七福神として、寿老人と福禄寿を境内に安置しています。

七福神巡りはお正月松の内に行うことが多いですが、節分・立春までの期間、あるいは旧正月(旧暦の正月:1月21日頃から2月20日頃までを毎年移動する)の松の内でも良いでしょう。

しかし神仏とご縁を結ぶのに時期は関係ありません。思い立ったときに巡るのも、運を開き福を招くきっかけとなるのです。

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市川七福神巡りモデルコース

白龍神桜波図

妙正寺本堂外陣天井画 (7)

「白龍神桜波図」とは、白龍と桜の花、そして水の波紋が調和した神聖な図です。
天へと昇る白龍は、清らかさ・守護・浄化の象徴とされ、見る者に強いエネルギーと安心感を与えてくれます。

白龍のまわりには満開の桜が優しく舞い、その下には穏やかな水の波紋(波図)が広がります。
桜は日本の美と命の儚さ、再生の象徴。波紋は心の静けさや広がりゆくご縁を意味しています。

🌸厄除けや運気上昇を願う方
🌸新しい始まりや浄化を求める方
🌸美しい和のエネルギーに触れたい方
このような方々にとっては特に心に響く作品です。

「白龍神桜波図」は、見る人の心を整え、前向きな力を与えてくれる―
そんな神聖で優しいエネルギーを秘めた一枚です。

 

土彩画

絵画にはさまざまな技法があります。

日本画 水墨画 油彩画 水彩画 アクリル画

パステル画 テンペラ画 フレスコ画 版画

上記が主によく知られた技法となりますが、「白龍神桜波図」の技法はそのどれでもありません。金箔を含むさまざまな箔を用いた土彩画で描かれた、世界初の天井画となります。この土彩画は仏画の映水絵師による独自の技法です。

「白龍神桜波図」はおよそ1年をかけて描かれ、辰年の令和6年6月7~9日に設置されました。元々の天井板を外す前準備も含めると一週間ほどかかりました。

當山寺宝の掛け軸にある妙正大明神の絵姿は、袴から龍の尾を伸ばした白髪の老婦です。そこで女性の白龍として描かれた天井画は、優しさと華やかさにあふれたものになっています。

京都や鎌倉にある古刹の龍神天井画の伝統的な威厳や迫力とは違う、現代的な柔軟さと女性的な温かみを感じさせる令和の龍神天井画です。

 

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切り絵ご朱印

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ご朱印は寺院や神社で参拝者向けに押印される印章・印影で、参拝した日付に寺社名やご本尊・ご祭神の名前等も墨書されます。

本来は納経-写経を寺院に奉納すること-して受ける証明印でした。現在では納経と関係なくご朱印帳に揮毫押印して、参拝の証明印となっています。

ご朱印に切り絵の装飾を施したものが切り絵ご朱印です。繊細なデザインの華やかで現代的なご朱印です。

ご首題と切り絵ご朱印

ご首題とは中央に南無妙法蓮華経、左右に法華経の文句の揮毫とご朱印の押印という様式で、日蓮宗や法華系統の寺院ならではの特徴的なご朱印です。

妙正寺ではご首題と切り絵ご朱印の両方とも授与しております。参拝の際にはお気軽にお問い合わせください。

妙正寺ご首題
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